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9.7.2004 歯医者さんが村に来る |
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| 今日、学校に歯医者さんが来ました。先月の検診で虫歯が見つかった子どもたちに治療をしていました。木陰にドリルのモーターや吸引機をおいて、治療所に早代わり。 |
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| 「山で暮らしている人たちが、虫歯になんかなるの?」と思う方がいるでしょう。確かに、固い果物などを丸かじりしていて、私も「丈夫そう」と印象は受けました。ただ、山にも日本のようなスナック・甘いお菓子もたくさんあります。 |
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学校に来られない・来ていない子どもたちはどうしているのでしょうか?虫歯だけではありません。 生徒が学校で受けている予防接種などを受けられているのでしょうか?私がメーランカムスクール に来て3ヶ月が経ちました。このたった3ヶ月の間にも、途中から学校に来なくなってしまった子ども が何人かいます。 |
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| また子どもだけではなく、大人も病院へ行くのは大変です。メーランカムスクールでお手伝いをしているカレン族の先生のお母さんが病気になってしまいました。私も家へ遊びに行った時にお会いしたことがあるのですが、お母さんはまったくタイ語が話せません。ですから、先生や他の兄弟が順番で毎日付き添っていました。また、病院までの道も大変です。病人がバイクの後ろに座って、凸凹道を長い時間降りていかないと病院はありません。車は一部の人しか持っていません。しかし、もし車でも悪路は変わりません。雨期などにぬかるみにはまって、身動きができない車を頻繁に見ます。その度に、「急患がでたらどうするのだろう?」と心配になります。 他人事ではなく、私も一度大変な目に遭いました。学校で体調を崩してしまったのです。そして運悪く、他のどの先生も手が離せない用事がありました。辛うじて、山の下の町までは、先生に連れて行ってもらいました。この町にも病院はあるのですが、日本人の目からすると、言葉の面などもあってちょっと心配でした。なので、チェンマイの街の病院まで、そこからは一人でバイクを運転して行きました。本当に辛かったです。病院に着いた時、熱が40℃近くもありました。 「村の病院に行く?」と言われ、村に病院はないので、「加持祈祷」のようなものかと思いました。本当に体調が悪い私には、試してみる勇気と余裕がありませんでした。 |
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9.6.2004 小鳥とカレーの日 |
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今日、メーランカムスクールに小鳥がやって来た。小鳥と言っても、野鳥ではない。校長先生がインコを5羽買ってきた。職員室の前に鳥小屋を建てて、そこで飼うようだ。 |
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| 夕方から、カレーを作り始める。「日本の料理を食べてみたい」と言う先生たちのために、デパートで日本のカレールーを買ってきた。日本の商品という、タイでは高価な買い物をした「力作」である。自信を持って出した。「お味の方は?」どうやら「口に合わない」らしい。「タイ人は、こんな料理を食べない!」「あんな高いものを買って来て… 私ならもっと安くて、おいしいものを作れる!」 『いやいや、あなたたちが「日本の料理」を食べてみたいと言うから、作ったのに… 少しは「日本式」を受け入れられないの?』 タイ人って難しいです。 | ||||||||||||||||||||||||
| 8.31 お菓子作り | ||||||||||||||||||||||||
| 新しい先生たちが、子どもたちとアイスキャンディーを作っていた。標高の高いところで、今は雨期である。もっと過ごしやすい気温だと思っていたが、暑い日が続いていていた。 |
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| タイでは、休み時間などに学校でお菓子を食べるのが普通だそうだ。学校の中や、そばにお菓子を売るお店がある。メーランカムスクールでも、生徒たちが食べている。ただ、私には「果物」と思えない果物や、街では見たことがないような粗末なお菓子である。 「子どもたちを、しっかり見ているなぁ」と、新しい先生たちに感心してしまった。 |
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| 8.28−29 マットムーの儀式 | ||||||||||||||||||||||||
以前にホームステイをしたことがあるパカノー村へ、友達と出掛けた。「儀式があるから、遊びに来なよ」と誘われたからである。 夕方に村に着いた。明日の儀式に備えて、鶏・豚を絞めて調理している。豚を生きているまま串刺しにしているのには、驚いてしまった。村を歩いていると、儀式前夜にお酒を飲んで盛り上がっている男性たちに「お酒を飲んで行け!」と言われ、女性たちには、「うちでご飯を食べて行け!」と言われ、数えきれないほどの食事とお酒を口にした。なかなか断ることもできずに手厳しい歓迎だったが、見ず知らずの私たちを歓迎してくれたのは、素直に嬉しかった。 |
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食べすぎ・飲みすぎのヘトヘトな体で、翌朝を迎えた。食事の前に、今回の目的の儀式を行う。円卓の上にご飯・鶏や豚のおかず・村でつくったお酒を並べる。そして、紐をそれらに浸して、手首に巻いていく。初めは家族の最年長者が次年長者の手首に巻き、各人が家族の全員に巻いていく。「プルル…」 紐を巻きながら、なにか唱えている。たずねてみたが、「相手の幸せを願う」ということしかわからなかった。 |
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| 家族全員が紐を巻き、巻かれると、円卓の食事・お酒をみなで頂く。ここまでが儀式のようである。このマットムーと言われる儀式も、あちこちの家に呼ばれた。自分たちの幸せを願ってくれることは本当に嬉しかったが、今日も暴飲暴食である。 朝に、私たち2人はノックアウト。お昼に少し回復して、お米を植えている畑(田んぼではないです)へ出掛けた。 |
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| 8・27・2004 一人でやらなきゃ | ||||||||||||||||||||||||
| 今日は金曜日。明日は土曜日で休みなので、金曜日は先生たちが帰るのが特に早い。生徒は夕方4時の整列が終わるまで、帰れない。私は、担当する授業は午前中で終わるので、午後からは「先生が帰ってしまったので休講になってしまった」生徒と遊んでいる。 午後に子どもと遊んでいると、いつも遅くまで学校に残っている小学2年生の先生が私たちの方へ来た。「何年生の授業ですか?」と聞くと、「1・2・3年生」と返事が返ってきた。この返事の意味がわからずにいると、「1年生の先生と3年生の先生が帰ってしまったから、私が1人でやらなきゃ!」と説明してくれた。 「1人でやらなきゃ!アハハ」と笑っていた。生徒に「先生が帰っちゃたから、授業ができない」と言われると、早く帰ってしまった先生・代わりに授業をしたくてもできない自分にイライラしてしまうが、この先生は「アハハ」。悟りをひらいた人のように、見えた。 |
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| 8・25・2004 狩に出る | ||||||||||||||||||||||||
| 夕方から先生たちについて、狩りに出掛けた。先週にも誘われたのだが、雨で中止になってしまった。今日は、晴天。念願の狩りへ初出陣。 以前、狩りで「シカ」を狙うと聞いていたので、ワクワクしながらついて行った。バイクで30分程走り、先生たちがおもむろに停まった。木の上を指さして、なにか話している。そして、銃が登場!やはり、木の上に狙いを定めている。しかし、私には何も見えない。 「ドキュン!」。ライフルの音が、静かな森の中に轟く。先生は首を捻っている、どうやらハズレたようだ。角度を変えたりして、何度も打ったが、なかなか命中しない。 「一体、なにを狙っているのだろう?」、「何度も打って、獲物は逃げないの?」と思いながら、ライフルの先をじっと見つめていたが、なにがいるのかわからない。 |
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| 銃の音のほかに、「ドサッ」という音がした。なにか大きなものが木から落ちた。突然「走れ!」と言われ、先に走っている先生を追いかけた。訳がわからないまま、先生たちと藪の中に身を隠した。さっきの落ちたものが気になり、藪の中から覗こうとすると、先生が「動かないで!」と言う。 | ||||||||||||||||||||||||
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| しばらくそのままでいたが、先生がカバンの中からレインコートを取り出し、着始めた。その様子でやっと、狙っていたものがなにかわかった。木の上にある蜂の巣を落とそうとしていたのだ。私はまだ藪の中に隠れていたが、完全装備をした先生が袋を持って出て行った。戻って来た先生の袋の膨らみを見て、とても大きな蜂の巣だったことがわかった。 次の日、昨日の狩りの成果、蜂の子と成虫の蜂を茹でて食べた。 |
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| 8.23 2004 新しい先生たち | ||||||||||||||||||||||||
| 8月から新しい先生が3人来ました。2ヶ月間、メーランカムスクールで教えながら、生徒・学校の様子を報告することも仕事だそうです。この内2人は私と同じように、学校に寝泊りしています。 若い先生が少ない中で、新しい先生は学校を卒業したばかり。3人とも女性で、放課後には女の子とスポーツなどをして、子どもたちの人気者です。男の子も、女性の先生が来て、喜んでいます。とにかく、この新しい先生たちは、子どもたちと一緒にいる時間を大切にしています。 |
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| 8.20 2004 スポーツ大会閉幕 | ||||||||||||||||||||||||
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| 今日はスポーツ大会最終日。メーランカムスクールは今日の試合を最低でも引き分けで終われば、準優勝になる。しかし、今日の相手は今まで全勝しているチーム。強豪相手に、メーランカムスクールは学校を臨時休校にして、先生たちが応援に駆けつけた。 結果は4対1で負けてしまい、残念ながら3位。2位までなら表彰式があったのだが、試合後、あっという間に帰ることになった。大遠征の最後に、拍子抜けしてしまった。 |
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| どうしても気になってしまうことがある。試合前に他の学校は2人でボール1個使いながらウォーミングアップをするのだが、メーランカムスクールにはボールが全部で2個しかない。またある時は、対戦相手とユニフォームが似ていたために、他の学校からユニフォームを借りなくてはならなかった。どの学校もユニフォームを2種類持っているのだが。他の学校と比べて、「もの」不足は目に付く。 しかし、子どもたちはそんなことを気にする様子もなく、スポーツ大会をとても楽しんでいた。「楽しんだ」ことでは、間違いなく「優勝!」と言える。私たちだけが気にしている、「些細な」ことかもしれない。 |
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| 8.19 2004 ダムへ遠足 | ||||||||||||||||||||||||
| スポーツ大会の会場はメーテン郡というところにある。メーランカムスクールからは70qぐらいはある。この距離は子どもたちにとって、「大遠征」だ。山に暮らす彼らには、なかなか出掛ける機会がない。また「遠足」というものもないので、今回は大イベントだ。 メーテン郡には、バンガローなどがある、ちょっとした名所になっているダムがある。今日は試合の合間を縫って、ダムに遊びに行った。ただ眺めているだけだったが、子どもたちは大ハシャギ。「子ども」と言っても、一番大きい子は17歳になっている。体もガッチリしている彼らが大きな湖を見て、眼を輝かせる。 試合は昨日が1対1で引き分け、今日は2対1で負けてしまった。 |
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| 8.17 2004 スポーツ大会初戦 | ||||||||||||||||||||||||
| 8月3日に行われたサムン郡スポーツ大会で、メーランカムスクールはサッカーで優勝した。今週は5つの郡が集まるスポーツ大会にサムン郡代表として、出場してきた。会場はサムン郡から離れた場所なので、出場する男子生徒とお手伝いの女子生徒、引率の先生が会場の学校に1週間寝泊りしての大遠征だった。 スポーツ大会の種目はサッカー・バスケットボール、日本にない種目ではセパタクロー(足で行うバレーボール)・ペットー(砂の上で行うカーリングみたいなもの)が行われていた。 |
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| サッカーはリーグ戦。今日、メーランカムスクールは5対4で勝った。相手チームに比べると、メーランカムスクールの子どもたちはずいぶん体が小さい。私も、以前から子どもたちに「なにを食べたら、先生みたいに背が高くなれるの?」とよく聞かれていた。今回も、周りの子どもたちを見て「なにを食べているのだろう?」と言っていた。
私の目にしている限り、子どもたちの食事は決して恵まれていない。でも、抜群の運動神経で勝利を手にした。 |
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