私たちはアジアの女性と子どもの権利を守るため
   主に教育支援を中心に活動しているグループです。


持続可能な社会を

タイのバナナは甘くておいしいコロナウィルスの猛威が社会全体を覆い尽くしています。この一年私たちは活動に様々な制限を受けてしまいました。毎年必ずタイに出かけ、 これまでの協力先を訪問すると同時に支援を必要としている方々と会い、状況を確認しながら活動を続けていましたが、今年は渡航が不可能になりました。しかし幸いなことに、これまでの25年間に培ったネットワークを活かしながら支援活動を続けることが出来ました。3月に、ウィルスの影響が心配でタイに確認の連絡をしたところ、ロックダウン中で外出禁止令が出ており美しい村の風景、チェンマイの町は観光客もなく閑散としているという事でした。そんな厳しい環境の下、昨年お世話になったパーツキャオ村は、村長の判断で1月末から外部の人の入村を禁じてコロナウィルスとは無縁で安全に静かに暮らしているとのこと。もともと自給自足の生活をしているので日々の暮らしには困ることは何もないとの話を聞き、改めて里山の暮らしの素晴らしさを感じました。そして、今こそSDGsと真剣に向き合わなければならないのではないかという思いを強くしました。感染症への対策をターゲットに掲げている目標3はもちろんのこと、コロナ禍で広がっている貧困、格差の拡大、マスクやデリバリーなどによるプラスチックごみの増加による気候変動や海洋汚染など、今までの暮らしを続けていると、地球は持続不可能になるという脅威が本当に迫ってきていると感じます。自然の恵みを私たちが受け続けるには、地球が3個必要になると言われていることも現実味を帯びて感じられます。散策の後はキュウリで水分補給今年の7月、国連は「持続可能な開発目標報告2020」を発表しました。 各国政府が取り組むSDGsの達成状況を17の目標ごとに整理、報告するものです。オンラインで実施されたこの会議では、今回は特に新型コロナウィルス感染症のパンデミックがSDGsの目標達成に及ぼした影響に注目が集まったよう です。会議の報告書を読み、私は「生物多様性」に関する項目に大いに共感しました。「多様な生物が息づく森林環境などの破壊を伴う土地利用の変化が、 新興感染症と呼ばれる新しい感染症をもたらし、世界の公衆衛生と経済を脅かしている。特に深刻なのは、新興感染症の75%を占めるといわれる「動物由来感染症」の発症で、実際に生息地の森などが破壊された結果、野生動物と人間が接触する機会が増え、こうした病気が20世紀以降、数多く発症している。SARSやエボラ出血熱などはその最も顕著な例であり、新型コロナウィルス感染症も、その一つであると考えられている。さらに野生動物の密猟や密輸などの犯罪行為も、こうした感染症を広げるリスクがある」という報告です。生態系の破壊に大きく関わっているのは温室効果ガスによる地球温暖化です。改めてタイの山の中の里山の暮らしを思い出しました。昔からの伝統を守り自然の恵みを大切にし、必要なエネルギー等も最小限にして分け合い、お互いに助け合って暮らしている彼らの生活こそ、持続可能な循環型の社会です。彼らをお手本に、私たちの暮らしをしっかり見直して行かなくてはならないと思います。
【参考文献】(新型コロナウイルス感染症とSDGsの目標達成 https://www.wwf.or.jp/activities/opinion/4383.html )
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子どもたちの職業体験

10月中旬にチェンマイ県の通信制の中学課程の子どもたちが職業の見学と体験に行きました。卒業後の子どもたちの進路を考える上で非常に重要な経験です。参加したのは、国籍がない子どもや、家庭に問題を抱えているためにそれ以上の進学は現実的ではない子どもたちです。お互いさまプロジェクトで交通費などを支援し、子どもの興味関心に沿った職業として、男子に人気のあるバイクや車の修理と、女子に人気のある調理に合計33人の生徒が参加しました。

バイクや車は子どもたちの関心が高く、熱のこもった見学ができ、調理では家庭料理と簡単なお菓子作りを体験することができました。家庭が複雑で幼い頃から家で温かいものを皆で食べるという機会に恵まれなかった子どもたちも多いので、皆で一緒に料理をして食べるというのも楽しい時間だったと思います。
特にタイ国籍を持たない子どもにとっては、中学課程を修了した後、どのような進路を選ぶか非常に困難が多いのが現実です。引率指導のギー先生は子どもたちの考えを尊重し、まずは希望を聞くという姿勢を常に持ち、より条件の良い、安全な仕事に就くことができるように様々な配慮を行っています。
子どもは生まれるところを選んでくることができません。通信制の中学家庭を終えた子どもたちがしっかりと自分たちの将来を築いていけるように私たちもサポートしていきたいと思います。

タイ山地民の手仕事と暮らし展&お話会

10月24日に横浜市瀬谷区のカフェ1tas1さまのレンタルスペースをお借りしてタイ山地民の暮らしに関するお話と手仕事を紹介するイベントを実施しました。
新型コロナウィルスの感染拡大を受け、ほとんどのイベントが中止になり、活動をお伝えできる機会が減少してしまっている中、レンタルスペースをお借りできたので、安心してイベントを実施することが出来ました。密を避けて2つのグループに分け、少人数で実施したお話会は計11名のご参加があり、山地民の伝統文化と彼らが抱える社会問題、それに対するNGOのアプローチについてお話しいたしました。少人数であったため、たくさんのご意見をいただくディスカッションの会となり、お客様からの質問で新たな学びに繋がりました。
それぞれの民族の美しい手工芸品や、それらをモチーフとした雑貨もたくさんご購入頂けました。AWCが長い間かけて集め大切にしている民族衣装も「素敵ね!」と称賛の言葉を頂きました。ご参加下さった皆さま、ご協力くださった皆さまに心より感謝申し上げます。(ユースリーダー 原梓)

タイで鉄砲水

タイ北部で豪雨があり9月8日(火)の朝、チェンライ県ムアン郡メイヤオ地区の山の村で鉄砲水の大きな被害が出ました。30世帯が住むラフ族の村アディー村では、10世帯の家が土砂のために全壊・半壊の状況で家の中に泥が入り込んでおり、人々は寝るところもなく、親類や近所の家に身を寄せたり、外の東屋で野宿しなければならないという状態でした。
この日の夕方、ギー先生からの緊急支援の依頼を受け、お互いさまプロジェクトの支援金から布団と調理器具を購入していただき、AWCからの寄付として被災した家族に届けました。タイ山岳部の雨季は肌寒く、避難先の家にも余分な布団などはないため、寝具はとても喜ばれました。これだけスピーディに支援ができたのは、ギー先生と村の人たちのネットワークがしっかりと構築されていたからです。
翌日からはギー先生の教え子たちが丸一日かけて家の泥を掻き出す作業や、瓦礫の処理、炊き出しなどのお手伝いをしています。 若者たちの力は本当にありがたいです。政府関係者なども現場に入るほどの大きな災害でしたが、日本と違い、避難所などはない中で、様々なNGOが入って支援をしているようです。一日も早く元の暮らしに戻れるように祈りながらしばらくは災害支援を続けていきたいと思います。

サタバーン先生

バーンメーランカムスクールで37年間子どもたちの指導をして下さっていたサタバーン先生が9月30日に定年となり、バーンメーランカムスクールを退職されました。サタバーン先生は子どもたちが体力を付 最後のボーイスカウトの授業け、自分に自信を持って生きていけるようにと専門の体育に力を入れる他、SUDOKU等の新しい学習も取り入れ、常に子どもたちの将来を思い尽力された先生です。 スタディツアーで私たちが訪問する時にはいつも大変お世話になった先生で、1998年にここの校舎建設をお手伝いして以来のお付き合いです。先生の熱心な指導の下に子どもたちが、様々なことに挑戦し、成長してきた姿を見てきましたので、感謝の思いで定年を心からお祝いしながらも、寂しさが募ります。

教育学部体育科を卒業後、1983年から現在まで37年間一度も異動をせずバーンメーランカムスクールで教師生活を全うしました。 当時メーランカムスクールは電気がなく、道路も悪く、サムン郡から12キロの悪路を通うのは大変でしたが、すぐに自然に囲まれたこの学校に愛着を持つようになりました。メーランカムスクールの子どもたちは、他の子どもたちに比べて様々な事において機会が少ないですが、無邪気で愛おしい存在です。 この学校で様々なことを教えましたが、多くは規律や健康、スポーツに焦点を当て、郡や県のレベルで良い成績を収めることができるようになるほど、スポーツの訓練には力を入れました。スポーツの能力を高めることで、子どもたちに軍や教師など就職のチャンスが広がると確信しています。 私はコーディネーターとして、AWCをはじめ日本からの支援を受けるお手伝いをしてきました。子どもたちのために機会を与える手伝いができたことを誇りに思っています。
               サタバーン・シースコンタミット

人吉市の豪雨被害に支援品を送りました

熊本県人吉市は2020年7月3日~4日にかけて豪雨被害にみまわれました。マリ代表が教鞭を取り、オンラインで授業を行っている東京女子大学のゼミ生が人吉市に在住で、本人の家は何とか被害を免れたものの、周りの道路が冠水して断水や停電などで大変な状況となりました。
マリ代表の呼びかけで、その学生から必要とされている品物のリストが届きましたので、 人吉市への支援品7月14日に女性用下着、靴下、作業用の手袋、虫よけ、女性用化粧品などの支援品を送りました。化粧品は㈱ファランドール様からの寄付品です。この化粧品は、支援品としてすぐに頭に思い浮かばないものですが、被災された女性のエンパワメントにはとても有効です。たくさんのご寄付をお寄せ下さった㈱ファランドール様に心から感謝申し上げます。
コロナの影響でボランティアの受け入れも進まない中、豪雨、洪水に続いて猛暑が始まり、まだまだ大変な状況が続いているようですが、一刻も早く被災された方々が元の暮らしに戻ることができるように願っています。

子どもたちの植林活動

今年は乾季にあちこちで山火事が発生し、北タイは大変な大気汚染に見舞われ、大きな痛手を受けました。山が痩せて水を十分に貯める力がなくなってきています。
山を元気によみがえらせるために、過去に森林局でワークショップを受講した人を対象に苗木の配布が行われました。ワイルドアーモンドの木の苗200本の提供を受け、お互い様プロジェクトのリーダーのギー先生の指導の下、チェンライの山の上の村、フアファーイ村に植樹しました。このアクティビティには25人の青年が参加しました。木が育てばアーモンドに似たナッツを収穫することができ、換金作物として村の収入になります。
山地民の暮らしは山や森と一体になっています。「自分の土地であるかどうかではなく、皆が暮らしていくために助け合うという気持ちが大切だ」とギー先生はおっしゃっています。
この作業には、過去にお互い様プロジェクトからの奨学金を 受け、今は独り立ちしているEくんも駆けつけてくれました。中には薬物に手を出してしまった子も、身体中にタトゥーを入れている子もいますが、家庭や様々な問題から離れて良い友人と出会い前向きになれたなど、大きな変化があります。
8月初め、タイでは記録的な豪雨が あり、チェンマイとチェンライの間の道路が冠水して通行止めになったというニュースが飛び込んできました。保水力を失った山はがけ崩れなどを起こしやすいので心配しましたが、とりあえずは無事だったようです。子どもたちが植えた木が育つと、換金作物が増える上に、保水力を持ったしっかりとした山になることに役立つので、一石二鳥です。

コロナ禍のチェンライと新しい命

タイでも多くのコロナウィルスの感染者が出ました。しかし大きな広がりはないようで、最北県のチェンライでは9人の感染者で全員回復して退院しているそうです。
無国籍の移民や、経済的に苦しい人たちも多くいるので山岳民族の村で流行しなかったことは幸いでした。タイは日本のような自粛要請ではなく強制力を伴った行動制限がありました。学校の休校は今も続いています。
そんな中、私たちも以前スタディツアーで滞在したことがある、アカ族が住むアジャ村で双子が誕生しました。アカ族の風習では、かつては双子の誕生は縁起が悪く、育てることを許されなかったり、両親も村を追われたりすることがあったようですが、この両親は子どもの誕生をとても喜んでおり、コミュニティにも受け入れられています。
しかし、経済的には大変です。父親のAさんは日雇い労働で家族を支えていますが、コロナ禍で収入が激減してしまいました。通常は1日働くと手取りで300バーツ程度の収入があるそうですが(日当から車代が引かれます)コロナの影響でタイの経済状況が急激に悪化し、その仕事もなくなってしまいました。母親はもともと仕事をしておらず、思わぬ収入激減と双子の誕生で、嬉しさと一緒に大きな不安も抱えていま
した。とりあえずミルクが必要ということで、おたがいさまプロ
ジェクトで支援しました。

きらりんきっずにおもちゃが届きました

東日本大震災の復興支援として協力を続けている、陸前高田市のおやこの広場「きらりんきっず」は、今年1月に新しい施設が完成し、仮設の建物から引っ越しをしました。新しい施設は木材がふんだんに使われ、明るい日の光が差すとても気持ちの良いところです。津波で施設が流された直後から、避難所の高田第一中学校の図書館を借り受けて、被災した親子の支援を行い、その後も子育てを孤立させないように様々な努力を続けてこられたスタッフの方々は、とても喜んでいらっしゃいます。
施設はできましたが、子どもたちが遊ぶおもちゃが足りないという話を聞き、「日本おもちゃ図書館財団」に連絡をしておもちゃの支援をしていただきました。大好きなあんぱんまんやパトカーなど、たくさんのおもちゃに子ども達は大喜びだそうです。
ご協力いただきました日本おもちゃ図書館財団様
に、心からの感謝を申し上げます。

スラムに支援品を届けました

タイでも2020年2月から多方面で問題が起こり始めています。
チェンマイ市内は外国人の入国は制限されており、生活必需品の販売以外は閉店命令が出ています。
観光客が入ってこなくなったため市内は閑散としているようです。
そんな中、日ごろ観光客相手の仕事(手工芸品の販売、観光客の写真を撮る、ゴミの処理等)をしているスラムの住人は収入がなくなり、生活がひっ迫してきました。一部の人たちは子ども達を連れて山の村に帰ることを選択しましたが、今年は数十年ぶりの大干ばつで野菜を育てることができず、また街に戻ってきました。必死に日雇い労働を探していますが、この状況下では仕事も見つからず、食料の調達もままならない状況です。無国籍の人々も多いために政府からの特別生活補助金の申請もできない状態だそうです。ストリートチルドレンのためのドロップインセンターも閉鎖を余儀なくされています。
私たちはこの様子を知り、スラムの人々に生活に必要な食糧を届けるために、3月30日(月)にチェンマイのアーサーパッタナーデック財団に送金し、4月1日(水)にはスラムの中でも、特に困窮している家庭に食糧の配布を行うことができました。届けたものは、米、麺、春雨、卵、油、ナンプラー、食パン、魚の缶詰、ロングライフ牛乳の他、手洗いのための石けん、シャンプー、子どものための栄養補助の飲み物などです。
仕事がなくなったことで、経済不安からのDVやストリートチルドレンの増加も心配です。
一方山の村の様子を聞いたところ、パーツキャオ村ではウィルスの蔓延を心配した村長の判断で、1月末から外部の人が村に入ることを止めているようです。自給自足の暮らしなので食糧などは心配がないとのことです。
こんな状況の下、山の村も、まちのスラムも、現在のところ、私たちの協力先で感染者は一人も出ていないとの報告は嬉しい限りです。

コロナウィルスが世界中に広がっています。

私たちの協力先の状況が心配でチェンマイに確認しました。
チェンマイ市内はまだ外出禁止にはなっていませんが外国人の入国は制限されており、生活必需品の販売以外は閉店命令が出ています。観光客が入ってこなくなったため市内は閑散としているようです。そんな中、スラム住んでいる人々は収入がなくなり、生活がひっ迫して食糧の調達も難しくなってきました。
無国籍の人々も多いために政府からの特別生活補助金の申請もできない状態だそうです。 ストリートチルドレンのためのドロップインセンターも閉鎖を余儀なくされています。
私たちは、この様子を知り、「おなかいっぱいロジェクト」としてスラムの人々に生活に必要な食糧を届けることにしました。
3月30日(月)にチェンマイのアーサーパッタナーデック財団に送金しました。アーサーパッタナーデック財団のスタッフは、そのお金で早速食糧を買いに行き、4月1日(水)にはスラムの中の困難な家庭に食糧の配布をして下さいました。届けたものは、お米、麺、春雨、卵、油、ナンプラー、食パン、魚の缶詰、ロングライフ牛乳の他、今一番必要な手洗いのための石けん、シャンプー、そして子どものための栄養補助の飲み物などです。仕事がなくなったことで、経済不安からのDVやストリートチルドレンの増加も心配です。彼らの暮らしがこれ以上ひどくならないように、一刻も早いコロナウィルスの収束を祈っています。
一方山の村の様子を聞いたところ、ウィルスの蔓延を心配した村長の判断で、だいぶ前から外部の人が村に入止めているようです。自給自足の暮らしなので食糧などは心配ないとのことです。
しかし、コロナウィルスの混乱で山の警備が手薄になっていることに加え、深刻な水不足が続いているため、例年実施する焼畑の火が山火事に発展するということも多く出ているようで心配です。 中には、火事で家を失った人もいるようです。色々な形で被害が出ているので心配は尽きません。こちらの方は「おたがいさまプロジェクト」での支援を考えており、協力金を送る予定です。

自立を目指しての船出

お互い様プロジェクトで支援しているE君は、2月いっぱいを持って職業訓練校を修了し、既に採用が決まっているバイクの修理工場で働き始めました。自分の興味のあるバイクの修理を学び、就職することができました。国籍がなく様々な制約の中での暮らしですが、前向きに頑張っています。
ここまで続けていたE君への経済面での支援は終わりますが、まだ16歳で親の助けはなく、悩み事を抱えないように精神面でのサポートはこれからもしっかり続けていきたいと思います。E君自身も休日を使ってボランティア活動を続けていくと張り切っているようで頼もしいことです。これからのE君のさらなる成長と、E君を目標に頑張る後輩達の成長も楽しみです。

よこはま国際フォーラム 2020

2月15日(土)JICA横浜で開催された「国際フォーラム2020」に参加し、お互い様プロジェクトの報告会を行いました。「困った時はおたがいさま」の精神を活かし、国の発展から取り残され、既存の支援の枠から溢れた人たちへのスピーディな支援についての重要性を伝えました。小さな団体の利点を最大限生かしながらの協力であることも報告しました。参加された方から「小規模NGOならではの良さが理解できた」と感想が寄せられました。

タイで数十年ぶりの大干ばつ

新型コロナウィルスによる社会不安が世の中を覆っています。最初に感染者を出した中国では感染者数も減り、少しずつ元の暮らしに戻りつつありますが、欧米での感染者数の増加は著しく心配が募ります。
タイでの感染者増加というようなニュースはあまり聞きませんが、村はどのような状況か気になりタイに連絡したところ、空港や観光地も閑散としており、観光産業への打撃が大きいことに加え、韓国等に出稼ぎに行っていた人たちが大勢帰国しており、今後色々な影響が出そうだとの返事がありました。
それに加えて今一番深刻なのが、数十年ぶりの大干ばつが起きていることだそうです。これからの暑い季節を迎える前にこのような状態になり、水不足をとても心配していました。昨年雨期の降雨が少なかった影響などもあり、タイの水源地帯である北タイ山間部の川や滝なども今までに見たこともないほど水量が減少しているようで、このまま4月、5月を迎えると各地に深刻な被害が出そうだということです。メコン川の水位も過去50年で最低というほど下がっているのでメコン流域も被害が心配です。
新型コロナウィルスへの一番の予防は手洗いと言われていますが、水不足は手洗いもなかなかできないような状況になり清潔を保つことが難しくなります。パンデミック宣言があり、今後タイなどでの流行も考えられないことではないため心配です。 AWCを立ち上げたばかりの1997年にタイバーツの切り下げがあり、大不況が起きた時には、人買いが山の村に入り込んで子どもたちが売られてしまったことを思い出します。さらにあの頃はHIVの蔓延も同時に起こりました。私たちのできることを続けていき、あのような事態にならないように祈っています。そしてSOSの知らせを受けた時にはすぐに何らかの支援をできるようにしていきたいと思います。

お互い様プロジェクト

昨年末に、お互い様プロジェクトで支援している子どもたちから、中学校の課程を修了することができたという報告と写真が届きました。
国籍がなく、家族も複雑で家庭からの支援もなかったE君も無事に卒業しました。同じような境遇の仲間と辛いことや悲しいことなどをシェアし、先生からの励ましを受けながら3人そろって仲良く卒業しました。この後は職業訓練校で専門技術を習得し、社会に出る準備をします。
また、この事業を中心になって実施してくださっているギー先生の教え子で学習障害がある子の家庭が経済的に苦しいため、生活支援事業として、小さな養鶏施設を作りました。当初はナマズの養殖も考えたのですが、ナマズは気温の変化への対応や稚魚の管理がやや難しいので養鶏を選択しました。AWCが鶏小屋の建材などを支援し、養鶏を行います。将来的には鶏を増やして、卵を売ってより生活向上を目指す計画です。今回中学校課程を修了した子どもたちが中心になって、立派な鶏小屋ができました。お互い様プロジェクトは小さな支援ですが、コミュニティの人々の暮らしを少しずつ向上させています。

よこはま国際フォーラム2020


2月15日(土)にJICA横浜開催の横浜国際フォーラムで「おたがいさまプロジェクト」の報告会を開催しました。2018年から開始した「お互いさまプロジェクト」は、「困ったときはお互い様!」の気持ちで、臨機応変に本当に助けを必要としている人に支援を届けようというプロジェクトです。皆さまからのご協力をいただきながら、2年間の間に様々な事業を実施してくることができました。その実例を紹介しながら、小さな団体だからこそできるスピード感のある手から手へのプロジェクトについてお話しました。 みなさまのご参加ありがとうございました。

  • 日時:2月15日 12:00~12:50 会場:JICA横浜4階やまゆり
    ※参加費:事前申し込み500円・当日券700円

    yokohama-c-forum.org/wpforum/

手作りマルシェは 中止となりました。

2月22日(土)旭区南希望が丘のハートフルポートにて開催される「手作りマルシェ」でタイの手工芸品を販売します。
年に一度の素敵な手作り作品の会です。開催時間は10時30分から15時30分です。
マイバッグをお持ちください。

手作りマルシェ

国際女性デー2020 中止となりました。

3月8日は国際女性デーです。国連が1975年の国際婦人年を機にこの日を国際女性デーと決めました。私たちは例年の通り、国連ウィンメン日本協会よこはまの開催する女性デーイベントに参加します。今年はオリンピックイヤーにちなみ「応援しよう!楽しもう!女性とスポーツ」をテーマとしたトークセッション及び、「SDGs No.5ジェンダー平等を実現しよう」のコーナーや音楽演奏等も盛り込み、参加者とともに交流しながら「 国際女性デー」を祝います。

  • 日時:2020年3月7日(土)13:00~16:00
    会場:男女共同参画センター横浜北(アートーフォーラムあざみ野)
    講演:①女子選手が語る「ラグビーの魅力」~ヨコハマTKM所属選手によるトーク~
  • ②人生100年時代の健康づくり~誰もが自分らしい運動習慣をもち、健康を保つ~
  • 交流会:音楽演奏、手作り品の販売、「SDGs」を身近に理解するためのワークショップ










20年のあゆみ

小冊子ができました。

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